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『数って不思議!!...∞』のページ


 『数って不思議!!...∞
     1+1=2?で始まる数学の世界』(2018.10.31)に関するページです。




















 次が本の帯です.事前の宣伝というわけです.







 なかなかいい帯ですね.ですが,これでは,ある程度数学に親しみのある人にしか受けないですよね.
 僕自身,これまで書いてきたものは数学にあまり関心のない人には届くようなものではなかった.だから,僕の本は大きな書店にしか置いてないし,そういう場所でも数学に関連した場所にしか置いてない.
 しかしこの本は,もちろん数学に関係しているし,数学の本質にかかわるものだけれど,だからこそ,あまり数学に関心を持っていない人に読んでもらいたいと思っている(エピローグ参照).
 だから,帯の話が出るまえに,出版社には,将棋の谷川浩司氏か羽生善治氏に読んでもらって,一言でもいいからコメントもらったらどうかと言い続け,出版された後も,せめて献本くらいはしてみませんかと言っている.  実は編集の担当者は以前コンピュータ雑誌の編集長を長くしてきて,その際に日本将棋連盟と多少のトラブルがあったのだという.もう相当前の話だけれど,将棋のコンピュータソフトが出始めのころで,そのことについて将棋の方からのコメントを依頼したことがあったのだけれど,その際に連盟の方からかなり強い調子での抗議があったのだそうだ.
 僕としては,今や将棋だけでなく碁でさえもコンピュータソフトの存在を無視できなくなり,いかに共存するかということがコンセンサスになっている.今はAIという名前で呼ばれているが,まだそれは本当の意味でAIと呼べるようなものにはなっていない.進化したコンピュータソフトと言ったほうがいいくらいのものである.
 だから,棋士の方々にはそのようなアレルギーはあまりないと思うのだが,何でもそうだが,加害者は事件を忘れても被害者は忘れないというものなのだろうか.あまりに気が進まないようである.
 だが,ぜひ少なくとも谷川氏には本書を読んでもらいたいと思っている.実は数ヶ月前,谷川氏の書かれた『中学生棋士』という新書を読んだ.非常に面白かった.僕自身愛知県生まれだということもあり,藤井聡太七段にはずっと関心がある.谷川氏はこの本で天才がいかに生まれるかということだけではなく,人間が考えるということはどういうことなのかということにも触れられている.
 まだまだAIは人工知能と言える程度にはなっていないが,近づいてはいる. 本当に人工知能と言えるまでになってしまえば,人間の存在理由が問題になる.そこまで進むことがあるのかないのか,今はまだわからない.そういうことを谷川氏も考えていることがこの本の中から窺える.
 本書の中で数学を語りながら,僕もそういうことを考えていた.そういうことを谷川氏に読み取ってもらえれば,何がコメントがもらえるのではないかと思ったのだが,残念な状態ではある.
 いつか,彼らが,本書を手に取って何か感じてもらえるなら有難い.また,ごく普通の取り立てて,思考の専門家でない多くの人々こそ,AIと競合していかなくてはいけないときが目の前に来ている.その際,人間であることの優位さがどこにあるのか,そういうことを考えるきっかけにしてもらいたいと思うのだ.

『数って不思議!!...∞』目次
『数って不思議!!...∞』はじめに
『数って不思議!!...∞』プロローグ 
『数って不思議!!...∞』エピローグ
『数って不思議!!...∞』正誤表
人名索引
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