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『微分の基礎と応用 これでわかった!』のページ
『微分の基礎 これでわかった!』技術評論社(2009.11.25)と『微分の応用 これでわかった!』技術評論社(2010.3.13)に関するページです。
随分と忙しかった．締め切りがキツかったんですが，その割に面白い本にできあがっていますね．
すべての問題に丁寧な解答を付けるというのが編集からの注文でした．
もう一つ，この本で勉強すれば，大学の微積分に出てくるどんな問題も，つまり，どんな試験問題も解くことができるようになるように，という注文もありました．
どんな問題も解けるようにしようとすれば，考えられるあらゆる問題を類題として上げなければいけないことになります．
もう，最初から，簡潔に書くということは諦めました．だから，丁寧さを最大の売りにしようと思って，問題も各種取りそろえてみました．どんな教科書にも対応できるようにしたので，問題数はかなり多いと思います．
ですから，最初からすべて解けるということを期待しないで，分からなかったらそのときは飛ばして読んでください．後で必要なら，戻ればいいのです．
大学で初めて大学らしさを感じるのが微積分の講義です．高校までの授業とはまるで違った雰囲気ですね．
そこのところを揉みほぐすような本を，という注文でした．
どこまで分かりやすく，詳しく，丁寧に書けば良いのか分からないので，もう，考えられるかぎり丁寧に，ゆったりと，数学というものを感じて貰えるように書くようにした積もりです．
普通の教科書なら，丁寧過ぎると言われそうなくらい丁寧にした積もりです．
これでもかというくらいに分かりやすく書いた積もりです．
でも，やっぱり数学の教科書ですから，鉛筆かペンを手に持って，計算をしたり，定義や定理を書き写したりしてください．自分用の分かりやすい図を描いてみるのもいいでしょう．分かりやすくするためにずいぶん図も入れてみましたが，納得の仕方は人それぞれなのです．
「これで分からなかったら，お代はいらない！！」と言いたいくらいのところなんですが，著者は原稿を書いただけで，出版の責任は出版社なわけで，お代をお返しすることはできません．悪しからず．
しかし，分からないということがありましたら，出版社を通してなり，ＨＰの掲示板なりでお知らせ下さい．次の版や，後続の本の中でわかって貰えるように書き足すなり，書きなおすなりします．
この本は簡潔さは2の次で，丁寧に，ひたすら丁寧に書いてあります．だから，面倒だと思ったら，飛ばして下さい．そして，先のほうで分からないことがおきたら，その時は多分，飛ばしたところを読まなかったせいだと思います．戻って，読み直して下さい．必ずわかる！！！というように書いてあります．
分からなかったらどうしてくれるって？ うーん，お代はお返しするとは，僕には言えません．
もっと分かりやすい本を書くことで許して下さい．では，何なりと，ご意見やご注文をお寄せ下さい．
このシリーズに，次々と書かせて貰うことになっています．まず，今後の予定としては
『微分の応用 これでわかった!』を今年度中に出版する予定です．もともと，それを合わせて一冊の予定だったのですが，丁寧に書き過ぎて，2冊に別れてしまいました．もう少し中身が決まってきたら，公表します．
指数関数，対数関数，三角関数などを使った微分法，いろいろな曲線に微分法を使ったらどうなるかを丁寧に述べる積もりです．基礎編ではさっとしか触れられなかった極限の問題を少しじっくりと述べてみます．
関数の級数展開を調べて，．．．．ウーン，どこまで書けるかなあ？
これは出来上がっています．じっくり読んでもらうと，しっかり，微分が応用される諸局面の知識が得られるようになっています．
特に2次曲線の所なんか，お薦めですね．
高校で教える人にとっても，教わる人にとっても，十分過ぎる裏話になっています．
その次を『微分の発展 これでわかった!』にするか，『積分の基礎 これでわかった!』にするかで，編集の素敵なお嬢さんと相談中です．
微分法も，多変数の場合をやらないといけないし，具体的に微分方程式を解いてもみたいし，ウーン，どうしたらいいのだろう！！！
一応，積分にすることにしました．現在普通に教科書として使われている積分の本の中で扱われているすべての積分を計算してみせよう，という大望を抱いたのですが，そのために，その問題のリストを作ってと編集者に頼んであります．その返事がきてから積分の本を書くことになっていますので，皆さんも，解答をご希望の積分がありましたら，筆者または出版社にお知らせください．
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