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『微分トポロジー講義』.
『微分トポロジー講義』 著者まえがき
本書の講義は,ページ--バーバー講義基金の後援で,1963年12月にヴァージニア大学で行われました.
この講義では,1912年の,写像の次数のL.E.J.ブラウエルの定義を中心に,初歩のトポロジーの話題をいくつか取り上げました.
しかしながらここに用いられた方法は,ブラウエルの組合せ論的手法というより,微分トポロジーの手法です.
正則値の概念と,あらゆる滑らかな写像は正則値を持つというサードとブラウンの定理が,中心的な役割を果たします.
叙述を簡単にするために,すべての多様体は無限回微分可能であり,ユークリッド空間に具体的に埋めこまれているものとしました.
点集合論と実変数関数の理論は少しだけ仮定しています.
ここで,彼の不時の死が私たちすべてを悲しませた,デーヴィッド・ウィーヴァーに感謝の意を表わしたいと思います.
彼の素晴らしいノートがなければ本書は生まれなかったことでしょう.
J. W. ミルナー
プリンストン,ニュー・ジャージー州
1965年3月
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