The 4th TOSM Symposium at Gifu, '98. ホームぺージへ 掲示板メニュー

第4回 TOSMシンポジウム・岐阜'98開催のお知らせ



 これまでTOSMシンポジウムは第1回・福井'94,第2回・岐阜'96第3回福井'97と,開催してまいりました。
例年、多数の現場で活躍されている先生方が参加され、明るい雰囲気で発言も活発に、数学教育について討論を重ねて参りました。 また,参加される方々の範囲も,少しずつ他府県に亙るようになって来ました。
しかし,我々の努力とは関りのない所で,教員養成は厳冬の時期を迎え、数学・数学教育の軽視は目を覆うものがあります。 算数・数学教育に携わっておられる多くの方々の参加され,当面の課題ばかりでなく,将来の数学教育について語り合おうではありませんか。

第4回TOSMシンポジウム・岐阜'98

テーマ: −算数・数学における「やる気」と「理解」の関係−
 日時: 1998年8月9日(日)10:30-16:30
 場所: 岐阜大学教育学部B104教室(〒501-1193岐阜市柳戸1ー1)

 総合司会:黒木哲徳 (福井大学教授)

 第一部:講演会
         10:30−11:10
     「教員養成の昨今」
         中馬悟朗(岐阜大学教授)

         11:20 ― 12:00
     「数学の愉しみ」
         蟹江幸博(三重大学教授)

 第二部:教育現場の問題提起(各15-20分) 13:00−14:30
    「図形指導における子供達の情意形成と
            認知形成の相互関係に関する実践」

        浅田小夜子(福井県上文殊小学校)
        三山善久 (三重県鈴峰中学校)
        勝野和広 (岐阜県北陵中学校)

 第三部:パネル討論 15:00−16:30
        「興味や関心を掘り起こす数学教育」
     司会:黒木哲徳 (福井大学教授)
     パネリスト
        國松稔之 (神奈川県大沢高校)
        浅田小夜子(福井県上文殊小学校)
        曽我昇平 (岐阜県御嵩小学校)
        中田政晴 (福井県丹生高等学校)
        亀山 弘 (岐阜県各務原高等学校)


シンポジウムの趣旨

  研究グループTOSM(Teaching of School Mathematics)では、数学教育に関して学校の教育現場と大学における数学の研究者との接点を見いだす観点からアンケート調査などをはじめとする研究活動を進めてきました。
  このシンポジウムも94年に第一回シンポジウムを福井で開催して以来四回目を迎えました。例年,このシンポジウムには40名以上の先生方が参加されておられます。
  将来の我が国の目指すべき方向としては「技術創造立国」ということがいわれています。もはや、模倣をハード面に生かすだけでは次世代を切り開くのは困難な時代を迎えたということであります。「創造」というのは言葉でいうほど容易なことではありません。その基本にある考え方の中に数学的な思考や処理の仕方が深く関わっていることは否定のできないことではないでしょうか?
  そのときに、今日の数学教育の抱える「数学嫌い」や「数学離れ」はとても大きな問題であります。それは、単に学校教育の問題だけではなく教育者はもちろんのこと数学の専門家にとっても謙虚に耳を傾けなければならないとても重要な問題です。
  前回は、その様なことに対する具体的な取り組みや対応を巡っての議論を行いましたが、今回はさらに議論を深めて、具体的な問題として「図形指導における子供達の情意形成と認知形成の相互関係に関する実践」について考えたいと思います。特に、教育現場の第一線で活躍されている教師の方々の経験を踏まえながら、しかるべき方向を見いだす議論ができればと考えています。
  TOSMでは教師教育の在り方や教員養成における研究の在り方などを追求し、教育に関して現実的な核となれる状況を構築していく必要があると考えます。そのためにも是非教育現場の方々が多数参加されることを期待しております。
  TOSMは、特定の学会や団体の意見を代表している訳ではありませんので、特別の規約や規則や参加資格は有りません。従って、全く自由な立場で奮って参加していただきたいと思います。
  TOSMは3県(三重,福井,岐阜)の大学の数学者が始めた教育に関する小さな研究グル−プです。その活動が少し知られるようになってきて、活動に参加したいというお問い合わせもいただくようになりました。これまで、3人の研究室を核にして現場の教師の有志の方々の協力をいただいてきたわけですが、何らかの形で現場の教師の方々を含めた研究組織として脱皮する必要もあろうかと考えています。そうした参加に対するある種の保証として、ゆるくとも規約が必要ではないかという意見もでています。研究組織ですので、自由な活動ができることが大切だと考えますのできつい縛りは相応しくないと考えています。この点についての議論もしていただきたいと思っておりますのでご意見をいただきたいと考えます。
  今回のシンポジウムについて、テーマや運営方法など、皆様のご意見・ご提案を参考にさせていただきたいと思います。TOSMシンポへの提案・掲示板へご意見をお待ちしています。
  なお、このシンポジウムは一部、平成10年度文部省の科学研究費(代表:黒木哲徳)のサポートで行います。

****<シンポジウム実施の具体的問い合わせは下記まで>****
  〒501-1193 岐阜大学教育学部数学教育研究室  中馬悟朗
      岐阜市柳戸1−1  TEL.&FAX.:058-293-2237
    E-mail address:  chuman@cc.gifu-u.ac.jp
トスム岐阜ホームページ: http://www.gifu-u.ac.jp/~chuman/index.html

 なお,岐阜大学への交通は,JR岐阜駅または名鉄新岐阜駅から黒野岐阜大学行きバスに乗車(約30分),黒野岐大下車。天体望遠鏡を屋上に設置している建物が教育学部です.
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