Kovalevskaya MyBookのホーム人名索引数学者の伝記

 ソーニャ コヴァレフスカヤ 
 (Sofia Vasilyevna Kovalevskaya)


1850年1月15日 ロシア、モスクワに生まれ、
1891年2月10日 スウェーデン、ストックホルムに死す。


この写真は Mathematical Intelligencer, 19-4(1997) の切手のコーナーから採録したもの。


 教育のあるロシア貴族の家に生まれ、家に遊びに来たドストエフスキーに抱いた淡い感情が自伝に述べられている。 若いときから数学に興味を持ち、数学の勉強がしたいため、偽装結婚までしてドイツに向かう。 はじめ、ハイデルベルグでケーニヒスベルガーに学び、後ベルリンに移り、ワイエルシュトラスのもとで学ぶ。 女性であるため、アカデミックなポストにつけず苦労をする。ストックホルム大学の教授になったミッタク・レフラーによって招かれ(1883.3)、1884年夏正教授に。
 偏微分方程式のコーシー・コワレフスカヤの定理(1874)は有名だが、アーベル積分(1884)や土星の輪(1885)に関する研究が『クレレ誌』に掲載されている。剛体の回転に関する研究も重要。
 また、戯曲1篇(1887)、長編小説1篇(1891)も書いているが、文学的には『自伝』が特に優れていて、野上彌生子によって日本語に訳されている(『ソーニャ・コヴァレフスカヤ−自伝と追想』岩波文庫、1933)。 また,ワロンツォーワ 『コワレフスカヤの生涯−孤独な愛に生きる女流数学者』(三橋重男訳)東京図書(1975) という伝記もある.


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