蟹江幸博マセマティックス・ラボラトリーです.
 数学と数学の正しい普及のための何でも研究所ということでしょうか.所員一人の,秘書すらいない個人研究所ですので,できることは限られていますが,僕にできることなら何でもしてみようという気だけはあります.かなり広くて深いサイトになっていますが,その中の項目でのご指摘・ご要望があれば,また何か扱ってほしいテーマがあればお知らせください.
 この表紙はあまり頻繁に変わっていませんが,
本の部屋人名索引はかなり頻繁に更新されています.研究所長は無精者なので,自分のパソコンの中では頻繁ですが,それを公開のページにアップするのを時どき忘れることがあります.お叱りのメールをお送りください.旅行していたり,寝込んでいない限り,1日2日の間にはアップすることをお約束します.  
     

かにえマスラボへようこそ


 

 前回の挨拶でどうも言挙げをしたようになったようです.コロナのせいではないのに体調が良くなく,僕にしては珍しく食欲もない.
 それはとんでもなく悪いことだと,自分を客観的に見ることができていたら分かるはずのことだったのでした.
 実は2022年2月22日の午後2時に,三重大学病院に入院して,約2か月して,とりあえず退院して,家に帰っていますが,以前にできていたことが何一つ同じようにはできません.
 それでも生活習慣を変えねばと思い,入院中の,6時起床,8時朝食,12時昼食,18時夕食,21時消灯,という生活をできるだけまねて暮らしています.
 入院の前までは,寝るのは早くて午前3時半,4時ころが目安で,6時近くになることも少なくなかった.睡眠は3時間から4時間程度.これだけでも病気になって仕方がないというものです.
 これまでも何度か死にかけたことがありますが,ほとんどは事故で,体内に潜んだ病気が原因というのはこれで2度目です.30歳ころに,左前の冠動脈が詰まったときには,足の付け根からのカテーテルで詰まったことだけ調べただけで,そのときは何もしなかった.バイパス手術も考えられたけど,当時の技術水準では10年生きれば上等という感じだったので,それよりは生きていられるだけ生きていたら,という,禅の考案のようなご託宣だった.
 それから20年ほどはそのまま生きていて,ある日,近鉄の湯の山温泉駅に着いたときには始発のバスまで相当な時間があったので,歩き始めた.もちろんバス道なので,上り坂だがさしたる勾配でもなかったのに,歩き始めてすぐに胸が苦しくなった.かなりつらかったのだが,何とか湯の山温泉のバス停に近づくころには少し楽になってきた.で,そのまま,裏道を登っていった.鈴鹿の山にはかなり慣れていたので,登り始めてからルートを選ぶことも少なくなかったのだが,この日はやはり,バス道での辛さのこともあったので,国見峠まで乗った後は,尾根道を御在所に登った.下りは多分,道の短さを選んで中道を下りたのだと思う.
 まあ,それはそれで済んだのだが,たまたま翌日は三重大学病院で定期健診の日だった.循環器内科にかかっていたのだが,その山の話をしたら,なぜか急に顔つきが変わり,即日入院ということになった.左前の冠動脈がかなり根元のところで詰まっているのだが,日頃の山登りや運動のおかげで,右前の大きな冠動脈から自然のバイパスが裏から繋がっていたわけで,それのどこかが詰まり加減だということになった.
 20年ほどの医学の進歩はすごいもので,今度は右手首からカテーテルを入れる.いくつか詰まりそうなところが見つかったが,一番問題の箇所を判定し,そこにステントを入れることになった.それから,時間をおいて,今では5カ所もステントが入っている.ステントは形状記憶合金で細長くして血管に挿入し,所定の場所まで行ったら,風船をパンと膨らませて,ステントを筒状に広げる.カテーテルと言い,ステントと言い,とても錆びやすい血管の中に何十年と置いておいて問題はないのかと,素人としては気になるところだが,それをせずに死んでも困る.素材の進歩万歳というところである.
 さて,だから,循環器内科には定期的に通っている.毎月通っていたのだが,コロナのせいで,安定している患者は3か月に1度にすべしと,国が行ったのか,病院の忖度なのかは知らないが,そのために誘引する患者数は大幅に減っただろう.
 それはともかく,2月21日は循環器の外来の日だった.先に言ったように,体調が悪く,食欲もなく,強度の便秘でつらいと訴えた. 大学病院で安定した患者の担当医は1年か2年で変わる.大学病院は地域医療も支えているので,県内のそれなりの基幹病院に転勤が多いせいでもある.
 だから,この担当医も1年前に変わったところだった.血液検査に主眼があり,患者の細かい訴えにはどうしても鈍感になる.しかし,かなり強く訴えたので,CTを取ることにはなった.取ってみた結果,消化器系の病気を疑っていたので(僕が),他の科の人に見せて相談するからと言われ,待合で待っていると呼ばれ,放射線科の人から連絡が来て,どうやら血液内科に見てもらうべき案件だということになった.もう3時ころになっていて,血液内科の新患は受け付けていないので明日来るように言われて帰った.
 実は2年ほど前から,近鉄の江戸橋駅から大学病院までの道を歩くのがしんどくなっていた.江戸橋の橋の上までがとても辛い.この日も辛かった.それのことを訴えたのがCTを撮ることへの後押しになったのだろうと思う.心臓周りのことだけではこれだけ辛いということはなさそうだが,循環器内科の医師にとってはよく聞く訴えだったのだろう.後から考えれば,2年は前から,その気になってCTを撮って見る人が見れば分かっていたはずのことではあった.
 それはさておき,家に帰って,5時ころだったか,とても可愛らしい女の子の声で電話が掛かった.明日の外来の担当だと名乗られて,少し応対に困ったが,簡単な話の中で「病室は確保してありますから」と言われた.明日行けば,即入院だというのは分かったが,それも長くなりそうだということもわかった.
 翌日,また病院に向かったが,昨日に増して江戸橋を越えるのが辛かった.長期になることを覚悟していたので,Dellのノートパソコンを担いで行ったのだ.肩に食い込む辛さと,息のできない辛さ.やっとの思いで,病院に着き,到着確認をしたときには本当にほっとした.これであと少しは生きていられる.
 

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  実は何年も経った2018年1月半ばに,上のアドレスの綴りが1文字足らないものになっていたことがわかりました.友人からのメールが届いていなかったことから判明しました.上のものなら届くと思います.
 これまで,HPを見たことで受け取ってもよさそうなメールを受け取ってこなかったのです.定年で定職は失ったもののの自由業的な仕事に追われており,便りのないのがよい便り,くらいに思っていたのですが,こちら側のミスだったわけです.当研究所に御用の方々,どうも失礼をしました.これまで間違ったアドレスで送られていたかもしれないメールは一切受け取っていません.アドレスが違っていたのですから.
 こちらからの返事がないことで,ご不満やらご不審やらをおかけしていたようです.申し訳ありません.これからのことは,実際にメールが届くようになってから考えることにします.では,よろしく.